#07 再会と離別と

アレルヤ「もう離さない！マリー」

結局引き金を引けなかった沙慈。トランザムを発動したダブルオーはGNドライヴがオーバーロードして海に落ちてしまう。そこへミスター・ブシドーのアヘッドが止めを刺すのかと思いきや機体整備が万全ではないと分かると「ならば斬る価値なし！」と情けをかけ、撤退するのであった。さすがはライセンスがあるだけのことはありますね！味方もタジタジです；； そしてアレルヤとピーリスはきりもみ状態となり離島に墜落してしまう・・・



ピーリス「MSがなくともーッ！出来そこないの貴様などに！！」

アレルヤに襲いかかるピーリス。しかし脳量子波の干渉で・・・・・

アレルヤ「マリー？・・・マリー！



マリー・パーファシー！！



マリー・・・！」



マリー「アレ・・ルヤ・・・？アレ・・ルヤ・・・・・」



アレルヤ「マリー！マリー！マリー・パーファシー！！」

マリーの人格を取り戻したピーリスは倒れてしまう。セルゲイはピーリス捜索のため単独で発進。アンドレイとルイスも捜索にあたっていたが、アロウズより捜索の打ち切りの命が下っていた。時を同じくロックオンとティエリアはアレルヤを捜索するため発進。やんちゃな刹那はダブルオーの修理を依頼していた。



イアン「刹那！あれほどここはテストに出ると言ってただろうが！
まぁ赤点は免れたからいいものの」
刹那「すまない山を張っていた。追試を頼む。アレルヤが・・・」

「おい！こっちだ！」



刹那「沙慈・クロスロード。良いのか、おまえは名門校を受けるはず
赤点を取ってしまったアレルヤに勉強など教えていて・・・」



沙慈「カタロンの人たちが無事に逃げられるまでは何でもやるよ」



アレルヤ「マリー。目が、覚めたんだね」
マリー「えぇアレルヤ」

アリオスもアヘッドもシステムダウンのため通信で救助を呼べなかった
そして二人は、お互いの過去を話すことになりました。

アレルヤ「聞いても良いかな？何故君がソーマ・ピーリスだったのか」



マリー「おそらく違う人格を植え付け、失っていた五感を復元させたんだと思う」

超人機関は、五感がなく脳量子波でしか会話することの出来なかったマリーに別の人格を植え付け復元、そして超兵として人革連の軍に送り込み組織の存続を図ろうとしていた事を伝える

アレルヤ「なんて卑劣な・・・」
マリー「でも！



そのおかげであなたの顔を初めて見る事が出来た。あなただってすぐに分かった
脳量子波のおかげかしら」



アレルヤ「僕も君と言葉が交わせるようになるなんて思ってもいなかったよ」

マリー「ねぇ私にも聞かせて、どうしてたの超人機関を脱出してから」



アレルヤ「仲間と輸送船を奪ってコロニーから脱出した・・・」

行くあてもなく漂流した輸送船の食料は底を付き、酸素も薄くなってた。そしてハレルヤの人格が覚醒して仲間を殺してしまった。もしマリーを連れて逃げていたら今回の再会はあり得なかったですね。



マリー。ソーマ・ピーリスの時の記憶は？」
マリー「あるわ。彼女の人格も」
アレルヤ「だったら分かるだろう。僕のしたこと・・・

マリーはアレルヤにもう一つの人格があることを知っていた。自分を責めないでと言いたげなマリーだけど、ハレルヤも自分自身だと言うアレルヤ。そしてただ一人生き残った彼は超兵として戦うことしか出来ない、だからガンダムマイスターになったんだと話した。そして・・・



・・・殺したんだ。仲間を、同胞をこの手で・・・。みんなの命を二度も奪ったんだ」



マリー「私だって同じ。私はあなたを一度殺してる
あの時の攻撃でもう一人のあなたを、ハレルヤを・・・・・



この傷を付けたのも」

お互いが分からないまま戦ってしまった事を思い出して後悔するマリー。彼女もアレルヤと同じくピーリスは自分自身、私の性だと想いを伝える。



マリー「ごめんなさい・・・私どうしたらいいか」



アレルヤ「僕だってそうだよ！
ソーマ・ピーリスがマリーだと知って、僕は君のことばかり考えていた！救いたいと思った！
でもそれが叶った今、何をすればいいのか、こんな僕が君にしてあげられることなんて・・・」



マリー「いてくれるだけで嬉しいの



だってあなたに出会えたのよ。五感がなく、脳量子波でしか叫ぶことの出来ない私に
反応してくれたのはあなただけ・・・。あなたのおかげで私は生きていることに感謝出来たの
そんなあなたをこの目で見つめることが出来る、話すことも、触れることだって！

こんなときが訪れるなんて・・・



神よ 感謝いたします。アレルヤ・・・・・」

そこへやってきた一つの機体・・・



アレルヤ「連邦軍！？」
ピーリス「あの機体・・・大佐！」
アレルヤ「知り合いなのか？」

マリーはセルゲイのもとへ駆け寄る
アレルヤの声を聞いたセルゲイは5年前、救援に参加したパイロットの事を思い出していた



セルゲイ「そうか君があの時のガンダムパイロットか



中尉から離れろ！ソレスタルビーイング！！」



マリー「今の私はソーマ・ピーリスではありません！
マリー・・、マリー・パーファシーです！」

超人機関で人格を植え付けられた事を話したマリー



セルゲイ「マリ・・・。それが中尉の本当の名か
超人機関はそのようなことまで・・・！」



アレルヤ「マリーは優しい女の子です。人を殺めるような子じゃない」

連邦やアロウズに戻ったらまた超兵として扱われる。だから渡せないと訴えるアレルヤ



セルゲイ「だが君はソレスタルビーイングだ

テロリストの君といても戦いに巻き込まれると言い放つセルゲイ



私は君の、いや君たちの馬鹿げた行いによって多くの同胞や部下を失っている
その恨み忘れたわけじゃない！」

アレルヤ「撃って下さい



その代りマリーを、いえソーマ・ピーリスを二度と戦いに巻き込まないと誓って下さい」
マリー「何をアレルヤ・・・・・」
アレルヤ「良いんだ。僕は君が幸せでいてくれるなら、

撃って下さい」



セルゲイ「承知した」

マリー「イヤァアァァーーッ！！」



アレルヤ「マリー！！」



セルゲイ「たった今ソーマ・ピーリス中尉は名誉の戦死を遂げた
上層部に報告すべく、帰投する」



マリー「・・・大佐」
セルゲイは確かに撃った。しかしそれはアレルヤではなく、空へ向けて・・・



セルゲイ「そういえば礼を言ってなかったな
5年前、低軌道ステーションの事故、救助活動に参加してくれたこと感謝する」

マリー「スミルノフ大佐！



ソーマ・ピーリスを対ガンダム戦だけに徴用し、他の作戦に参加させなかったこと感謝しています！」



セルゲイ「・・・その言い方。本当に私の知っている中尉ではないのだな」



マリー「それから私の中のソーマ・ピーリスがこう言っています
”あなたの娘になりたかった”と・・・」



セルゲイ「そうか。その言葉だけで十分だ」
マリー「大佐ーーッ！！」

せめて最後だけ、そういった想いが抑えきれなかったのかセルゲイに抱きつくマリー
セルゲイもまた、少しでも多くの愛情を注ごうとマリーの頭をなでる・・・



セルゲイ「生きてくれ。生き続けてくれ。彼と幸せにな」


マリー「今までありがとうございました大佐！」



最後の敬礼・・・セルゲイも返します。
機体に乗り込んでも、そして見えなくなっても敬礼やめないピーリス。
そんな彼女の手を優しくアレルヤが包み込む・・・



アレルヤ「ありがとう生きていてくれて。ありがとう こんな僕に生きがいをくれて」
マリー「アレルヤ・・・」



ロックオン「海に落ちてたら探しようがねぇな

アレルヤを捜索中のロックオン。そこへハロから敵機が接近していると警告があった



正規軍か・・・。光通信だと！？」

それはセルゲイの乗るジンクスだった。
攻撃の意思はなく、しかもアレルヤたちの位置を教えて来たのだ



セルゲイ「・・・ピーリス」

ピーリスという名前を大切にしていたマリー。それはセルゲイがそう呼んでくれたことがあったから・・・。そして最後その名前を呟いたセルゲイ、様々な想いが去来しているんでしょうね・・・



ロックオン「なんだ～ 散々探し回らせておいて女連れかぁー



やるじゃないの」

-END-
ミスター・ブシドーの自分勝手さが格好良すぎる！ｗ それとは違って男の中の漢、セルゲイも格好良すぎる！！ピーリスと別れて辛いはずなのに態度は至って冷静。超兵として生きるよりも幸せになれるだろうって判断したんでしょうね。それだけに今後の展開が怖い・・・生き残ってくれ！セルゲイ！！それにしても展開が早い。しかも今回の演出には監督の水島精二さんも参加していましたね。最後にサブタイトルを表示させたのが良いというか、うまいというか、「やられた！」って思いました。恋人というフレーズに敏感だったラッセとフェルトとスメラギさんの反応は面白かったですね。沙慈と刹那もなんとなく心を通わせているような・・・？そして突如現れたイノベイター『リジェネ・レジェッタ』。塩基の話をしていたので遺伝子をいじって生まれて来た存在だということは明白ですね。一体ティエリアに何を告げるんでしょうか。加速するイオリア・シュヘンベルグ計画とは？物語もさらに加速しそうな予感ですね！！挿入歌にTommy heavenly6「Unlimited Sky」が使われました。個人的にはもっとストレートで切ない楽曲を期待していのですが、まぁ歌詞を見ない限り評価出来ません。先行配信シングルで、すでに着うたの配信が始まっています。きっと発売されるであろう「機動戦士ガンダム00 COMPLETE BEST」に収録されることを望みます＾＾

次回「僕は自分の信じた道を進む。愚かだと言われようが、がむしゃらなまでに！」
#08 無垢なる歪み
謎の人物リジェネが突如、ガンダムマイスターのティエリアのもとへ現われた。自分と同じ容姿であるリジェネに驚く彼だったが、そこでもたらされたイノベイターという単語とそれに関係する情報が、さらにティエリアの心を揺り動かす。