#03 アレルヤ奪還作戦

フェルト「・・・ライル・ディランディ・・・」

ロックオンは帰って来た。ただ彼は彼ではなかった・・・。
モビルスーツの操縦はもちろんやったことがないライル。『刹那め！』とこういうところは相変わらずのティエリアに対し、ロックオンは『可愛い教官殿』と茶化すのだった。そのころスメラギはソレスタルビーイングに戻ったわけではないと自室で飲んだくれていた。



ピーリス「大佐。超人機関関係の資料の中にマリーという名前はありませんでしたか？」

拘束されているアレルヤに面会をしたとき告げられた『マリー』という名前。
ピーリスの本当の名前だと言われ気になりセルゲイに聞いてみたところ、
全ての資料に目を通したがその名前はなかったとの事だった。



アレルヤ「マリー・・・なぜ名前を変えて・・・。それにあの言動・・・
・・・やはり違う人格を・・・・・」

アレルヤは4年前の大戦の後、マネキンの部隊によって連邦の上層部に身柄を引き渡されていた。
ただその後の情報は連邦軍に所属していたころのマネキンの耳には入らなかった。にも関わらず、
連邦の独立部隊であるアロウズは知っていたのだ。



スメラギ「アレルヤが見つかったって本当なの？

王留美からの確定情報によりアレルヤの現在地が分かったソレスタルビーイング。
ただちに救出作戦を行うと聞かされたスメラギは・・・



救出ってどうやって？！」
刹那「アンタに考えてほしい。スメラギ・李・ノリエガ。俺たちに戦術予報をくれ」



スメラギ「そんな・・・・・」



ティエリア「彼が戻ればガンダム4機での作戦行動が可能になります」
ロックオン「それでも心もとないが」

こういうところはニールとは違いますね。

フェルト「スメラギさん。



これを・・・・・」



スメラギ「・・・やめてよ！そうやって衣装を押しつけないで！
戦隊シリーズのコスプレなんて・・・・・
私の予報なんて何も変えることは出来ない。みんなを危険にさらすだけよ！」

その場を立ち去ろうとした瞬間・・・

刹那「後悔はしない！
たとえミッションに失敗したとしてもアンタの性なんかにしない！
俺たちはどんなことをしてでもアレルヤを・・、仲間を・・・



助けたいんだ！」

アレルヤを助けるという切なる想いを告げた刹那。スメラギの反応は・・・



スメラギ「フェルト。あとで現状の戦力と状況のデータ教えてくれる？」

スメラギは刹那の想いを受け止めた。王留美からの詳細情報も届き、それには収監されている人と場所までもが記されていた。そして発進準備に入るマイスターたち。ティエリアとロックオンの関係は良くいっていない模様。刹那はダブルオーガンダムでトランザムを使うなとイアンから告げられるのだった。

そしてスメラギからミッションプランが届く。



ミレイナ「大胆デスー」



ティエリア「わずか300秒での電撃作戦。それでこそスメラギ・李・ノリエガ

届けられたミッションプランは大胆かつ、スメラギらしいものだった。



刹那。王留美からの報告にあったアレルヤが収監されている場所に、こんな名前が」



刹那「マリナが・・・？！



マリナ・イスマイールがアレルヤと同じ施設にいる？」

そしてプトレマイオスは地上へ・・・

フェルト「GNフィールド最大展開、



大気圏突入を開始します！」

プトレマイオスは大気圏突入が不可能でしたが、プトレマイオス2は出来るんですね！
GNドライヴの出力も上がっているということでしょうか。



ピーリス中尉の総回診です！
プトレマイオスが大気圏に突入したことはすぐに観測され、
マネキンからピーリスへとその情報が伝えられていた。



フェルト「GNフィールド最大展開！」



ミレイナ「トレミー潜水モード！」



ラッセ「海に突っ込むーーッ！！」

トレミーは敵のMSハンガーを爆撃した後も減速することなく海に突っ込んだ！
この衝撃によって出来た津波に飲み込まれる敵MS。しかしそれだけではなく、
粒子ビームを拡散させるという狙いもあったのだった。

フェルト「刹那。粒子ビームの拡散時間は約300秒。その間にアレルヤを！」



刹那「了解。3分でやる」
ティエリア「残りの2分でもう一人を助けたらどうだ？」

まさかティエリアがこんなことを言うなんて・・・だいぶ丸くなりましたねｗ
ヴェーダに頼っていた頃とはまるで別人です。



当てなくてもいいからと狙撃を任されたロックオン

ロックオン「なぁハロ。兄さんは戦うとき何か言ってたか？」



ハロ「ネライウツゼ ネライウツゼ」



ロックオン「オーライ！ケルディムガンダム！ロックオン・ストラトス！
狙い撃つぜーッ！」

当てにされていなかったロックオンだったが、その腕前は確かなものだった。
その理由とはカタロンの工作員だから？それとも他に理由があるのか・・・



そのころ刹那はアレルヤのいる場所に辿り着いていた。

アレルヤ「刹那どうして・・・」
刹那「そのポイントにいけアリオスがくる」



アレルヤ「アリオス？！」
刹那「お前のガンダムだ！」

ミッション終了予定時間まで、残り120秒。アレルヤは指示された場所に向かう



アレルヤ「囚人たちを逃がしてる！？」

ソレスタルビーイングが来るという情報を得ていたカタロンは、
その混乱に乗じて同胞たちを助ける行動を行っていた。

アレルヤ「ここが指定ポイント！



・・・ガンダム」

アリオスが建物に突っ込んで来ましたｗ コクピットへと向かうアレルヤ、だが・・・



ピーリス「止まれ！！



そこまでだ披験体E57！」



アレルヤ「まりもっこり！！」



ピーリス「私はご当地キャラではない！」
アレルヤ「・・・いいやこれが本当の君の名前なんだ



マリー・・・。マリー・パーファシー」



ピーリス「マリー・パーファシー・・・？



マリー マリー
なっ何だ・・・今のビジョンは・・・！」

銃を落とし倒れこむピーリス

アレルヤ「マリー！」

アレルヤはピーリスのもとに向かおうとするが、そこへアンドレイたちが駆けつけてしまう。
しかもミッションの終了時間も近づいていた。

ティエリア「刹那、アレルヤ、限界時間だ！」
刹那「了解」



アレルヤ「クソ・・・すぐそこにマリーがいるのに！」
ティエリア「アレルヤどうした？アレルヤ！アレルヤ！」
アレルヤ「・・・了解。
マリー必ず迎えに来るから、



必ず！」

アレルヤ、ピーリスと別れ決死の思いで初陣へと赴く・・・！



ダブルオー、セラヴィー、アリオスのコンビネーションで敵を圧倒！！
マネキンは施設の安全確保のため追撃することはなくガンダムは無事離脱したのだった。
カタロン側の救出作戦も無事成功し、その知らせはシーリンの耳にも入った。
そして知ることになるもう一つの事実・・・



クラウス「シーリン。救出部隊に参加していたメンバーからの報告を聞いた。メンバーの一人が、
施設の中でアザディスタン第一皇女マリナ・イスマイール様の姿を目撃したそうだ」
シーリン「マリナが！？それで・・・」
クラウス「すまない・・・。こちらで保護する事は出来なかった」
シーリン「そんな・・・」
クラウス「だが報告によるとマリナ姫は、
ソレスタルビーイングのメンバーらしき人物が連れ去ったらしい」
シーリン「連れ去った！？ソレスタルビーイングが？！



・・・まさか



マリナ・・・・・」
刹那はアレルヤを発見した後でマリナも救出していた。
シーリンは連れ去った人物に心当たりがあったが・・・果たしてどう動く！？



アレルヤ「ロッ、ロックオンどうして！？」



ロックオン「そのリアクション飽きたよ」



アレルヤ「すっ済まない」

顔を赤らめるアレルヤｗｗ それでいいのかー！亡くなった人と同じ顔の人がいたら
誰だってビックリするのが当たり前でしょうが！

テェイリア「変わらないな君は。無理に変わる必要はないさ



おかえり。アレルヤ」
アレルヤ「あぁただいま」

変わったのはティエリアの方ですね。何度も言いますが、本当に人間らしくなりました。
一方で刹那とマリナはというと・・・・・

マリナ「刹那なぜなの？なぜあなたはまた戦おうとしているの？」
刹那「それしか出来ないからだ」



マリナ「ウソよ！戦いのない生き方なんていくらでもあるじゃない！」
刹那「それが思いつかない



だから俺の夢は戦いでしか叶えられない」
マリナ「そんなの・・・、そんなの哀しすぎるわ」



刹那「なぜ泣く？」
マリナ「あなたが、泣かないからよ・・・・・！」

-END-
4年間拘束されてたはずなのにまったく筋力が落ちていないという不自然な点もありますが、素直に面白いですね。アレルヤとピーリスの過去も意外と早く明かされそうで、その展開の速さに驚いています。刹那は行動的な青年に育ったのは良いんだけれど、沙慈に続きマリナもトレミーに連れて来ちゃいました。拾い癖が付いてますねｗ そのうちスメラギに「元の場所に戻して来なさい！」って怒られたりしてｗｗ

次回
#04 戦う理由
反政府勢力カタロンの幹部クラウスはソレスタルビーイングとの共闘をもくろみ、秘密裏に彼らとの接触をはかる。