#EX ハレルヤの日

ソレスタルビーイングのガンダムマイスターであるアレルヤ・ハプティズムは超人機関での脳量私波施工手術によって脳内に『ハレルヤ』というもう一人の人格を有している。普段表に出てくることはないハレルヤの人格であるが、年に1度だけアレルヤの意識をシャットアウトして、ハレルヤが好き勝手に羽を伸ばす期間があった。この物語はその期間に起きた彼の機構と、それに当惑するソレスタルビーイングの記録である。

CDドラマ・スペシャルエクストラ
ハレルヤの日

ロックオン「刹那。次のミッションまで0034を切った。エクシアの整備は？」
刹那「終わっている。問題はない」
ロックオン「ティエリアは？」
ティエリア「整備不良などというミスを、この俺が犯すとでも？」
ロックオン「そう目くじら立てなさんな。聞いてみただけだろう」
刹那「ロックオン。アレルヤ・ハプティズムが来ていないようだが」
ロックオン「そういえば・・・。ブリーフィングに遅刻してくるなんて奴らしくねぇな

噂をすれば何とやらだ」
ティエリア「怠慢だなアレルヤ・ハプティズム
そんなことではガンダムマイスターは務まりはしないぞ！」
ハレルヤ「ハッ！テメェ何ぞに言われる筋合いはねぇー このカス！」
ティエリア「・・何だと？」
ロックオン「アレルヤ・・・？」
ハレルヤ「やめろよ俺はそんな名前じゃねぇ」
刹那「アレルヤじゃない？」
ティエリア「どういうことだ？」
ロックオン「もしかしてヴェーダのデータバンクに記載されていたアレじゃないのか？
アレルヤの別人格。確か・・ハレルヤ！」
ハレルヤ「様を付けろよ！このボンクラ共が！」
ロックオン「ほぉー 口が悪いねー」
ティエリア「何と不遜な男だ！気に入らないな」
ロックオン「同族嫌悪ってやつかい？」
ティエリア「どういう意味だ？」
ロックオン「何でもないよ」
刹那「アレルヤ、いやハレルヤ間もなくミッションが始まる」
ハレルヤ「・・・知ってるよ。だから来てやったんじゃねぇか。で？プランは？」？
刹那「モニターに表示されている」
ハレルヤ「ハッ！何だこのしみったれたミッションプランは！
こんなもんにガンダムを4機出す必要あんのか！？」
ロックオン「言ってくれるね」
ハレルヤ「こんなミッション、キュリオスだけで十分だ！
しかもよ？俺様なら1分で終わらせてやんよ！」
刹那「何？」
ティエリア「その時間ではガンダムすら発進出来ない」
ハレルヤ「だったら素手でやってやる」
ロックオン「無茶を言うなよ・・・！」

スメラギ「私の作ったプランに異論があるみたいね。アレルヤ」
刹那「スメラギ・李・ノリエガ」
ハレルヤ「アンタかぁー このクソくだらねぇープランを考えたのは！」
スメラギ「結構時間をかけたつもりだけど？」
ハレルヤ「それでこれかよ？
アンタ、脳みそが全部おっぱいにいっちまってじゃねぇのか？」
スメラギ「すごいセクハラね・・！でもこれはヴェーダの推奨を受けて・・・」
ハレルヤ「ちょっと来いよ！」
スメラギ「なっ何？」
ハレルヤ「良いから来いよ！」

スメラギ「あああーーーん！！」

刹那「・・何だ？」
ハレルヤ「交渉終了だ。今回のミッションはこの俺が仕切る！良いな？スメラギさんよ」
スメラギ「えぇ・・もちろんよ・・・」
ティエリア「貴様・・一体何をした！？」
ハレルヤ「さてね～」
ロックオン「ミス スメラギもしや・・・」
スメラギ「言わないで・・・ッ！」
ロックオン「おいおいマジかよ。すげぇテクニックだな」
ハレルヤ「言ったろ1分でやるって！」
ティエリア「2秒もかかっていなかった」
刹那「ロックオン、スメラギ・李・ノリエガは・・・」
ロックオン「お子様には早いって！」

ハレルヤ「とにかく！このミッションは俺様が仕切る！
プランは至ってシンプルだ！俺様がキュリオスで殲滅する！
お前らは俺様のあることを指を加えて見てる、ただそれだけだ！！」
スメラギ「素晴らしわぁ ハレルヤ・・・」
ティエリア「ハレルヤ、とか言ったな？君のその言動は世界の変革を求めるガンダムマイスターに相応しくない！俺は君を否定する。そう！万死に値する！！」
ハレルヤ「ナドレを敵にさらして泣いてたメガネに言われたくねぇな～」
ティエリア「なっ！何故それを！？」
ハレルヤ「ハッ！このおセンチ野郎がッ！！」
ティエリア「くっ！貴様ァアァァーッ！！」
ロックオン「ティエリア！本当に泣いたのか？」
ティエリア「黙っていろ」
スメラギ「今日はぁ ハレルヤのミッションでいくわ・・・」
ティエリア「あなたもだ！こんな状況でミッションを行うなど！」
スメラギ「でもね、ハレルヤのプランはヴェーダも推奨してるのよ・・・」
ティエリア「なっ何！ヴェーダが？そんなバカな・・・。ならば仕方無い。しかしいつの間に！？」
ハレルヤ「言ったろ？1分でやるって！」
ロックオン「どんな能力だよ・・！」
ハレルヤ「良いからいくぞ！俺様の戦いっぷりを、超兵の実力ってやつを、
しっかり拝ませてやるよ！！キュリオス、ハレルヤ、目標をボコボコにすんぜ？
キャハッハッハッハーー！楽しいよなアレルヤ！アレルヤァアァァー！！
って聞いてねぇか！ハッハッハッハ！」

そして、数日の時が過ぎた。

アレルヤ「すみません！遅れました」
ティエリア「あっアレルヤ・・・」
アレルヤ「何？」
ロックオン「お前、アレルヤだよな？」
アレルヤ「もちろんだよ！」
刹那「本当にそうなのか？」
アレルヤ「決まってるじゃないか！えっどうしたのみんな？そんな怖い顔して・・・」
ティエリア「あんな目に合わせられば、誰でもこういう顔つきになる」
ロックオン「好き勝手暴れてくれてー 計画が台無しだー！」
刹那「俺のエクシアをよくも傷つけてくれたな！」
ロックオン「ミス スメラギも当分使いもんになんねぇー」
アレルヤ「どういう意味？」
ロックオン「自分の中にある、もう一人の奴に聞いたらどうだ？」
ハレルヤ「それってまさか！・・ハレルヤが？そうなんだね刹那！」
刹那「ぷいッ」
アレルヤ「軽く無視された・・・。ロックオン！」
ロックオン「さすがに庇えねぇよ」
アレルヤ「ティエリア！」
ティエリア「俺は、今すぐ君を葬ってやりたい」
アレルヤ「・・・もしそうなら・・・、もしそうなら・・・・・僕は、人でなしだァァーッ！」

その通りだった。