フリット・アスノの物語、完結。
機動戦士ガンダムAGEは最初にキャラクターデザインを見たときから、「これは肌に合わない」と感じていて、とても不安な面持ちで第1話を見たのを覚えています。それから約1年。全49話にわたる、フリット・アスノの物語がついに完結しました。フリット編、アセム編、キオ編、3世代編と4分割できる作品ですけど個人的に全編通してフリットの物語だったと思っています。フリットは年老いてからの性格がちょっとあれでしたけど、それは全て大切なものを失ってしまったせいだからしょうがない・・・のかも?大切な人を悲劇的に失ったことがないので分かりませんが、誰でも狂気に満ちてしまうものなのかもしれません。だからこそ、アセムとキオの言葉に耳を傾けて、そしてユリンに再会できたのは、フリットにとって救いだったのでしょう(ここの演出最高でした!!)。ヴェイガンの殲滅をユリンは望みませんし、喜ぶわけないんですから。これまで頑なにヴェイガン殲滅を掲げてきたフリット本人だって、実際にその目標を達成してしまったら、あとに残るのは虚しさだけで、ユリンが生き返るわけじゃない。何にも満たされなかったでしょう。だから最後に攻撃を止めてくれたときは、素直にホッとしました。
良く見ようとすれば良く見える作品。それがガンダムAGEなのかな。でも決して目を逸らす事が出来ない酷い部分が多かったのは事実なので、それが作品の評価に繋がってしまうのは仕方のないこと。全13巻のBDシリーズは集めてないけれど、アルバムとたぶん出るであろうスペシャルエディション版は買おうと思ってします。
最後に、スタッフの皆さん、キャストの皆さん、これまでお疲れ様でした。ガンダムが放送されている年は何だかんだ言っても充実している気がします。ガンダムの次回作に関わる方も中にはいるでしょう。そうでない方も、また別の作品で活躍されることを願っています。途中から疎かなレビューになってしまいましたが、1年間見てくださった方、トラックバックを下さった方、本当にありがとうございました。