わかり合え!わかり合うんだキオ!
キオは人類で一番ヴェイガンそのものに接近したことになるんでしょうけれど、目の当たりにした現実は酷く厳しいものでした。やはり聞くと見るとは大違いなんですね。視点が違えば世界の見え方が違ってくるように、恐らく”フリットじいちゃんから聞いていたヴェイガン”とはまったく異なるものだったに違いありません。まさかガンダムAGEで感情移入させられるとは思いませんでした。街で助けてくれた少年の妹が病で苦しんでいるってよくあるような設定ですけれど、それでもキオの感情が動いていたのは良かったし、見ているこっちも助かってほしいと願ってなりませんでした。その病で苦しむピンクの髪の女の子ルウを演じている伊藤かな恵さんは三世代目のヒロイン役になるんじゃないかと、実は予想していたんですよ。ヒロイン役にはなれなかったけれど良い役どころで、でもゲスト出演だけなんて勿体ないですよね。どうやらイゼルカント様自身もマーズレイの病にかかっているようで余命は半年。これは早くわかり合うべきです。戦っている場合じゃない。人類とヴェイガンを導くのはキオしかいない。もう今のキオならフリットじいちゃんに洗脳されることもないだろうし、自分の意思で決められると思うから戦う選択をしてほしくない。でも現実的な見方をしてしまうとガンダムなんだから戦わずに話が展開するわけがない。また大切なものを失ってキオは戦わざるを得ない状態になってしまうんでしょうか?
ツッコミどころとここが良ければさらに良くなったと思う点を上げてみるならば、スリをした少年と世話係のキャラデザをもっとよく出来なかったのかと思う。世話係のおばさんに関しては名前がマリーって、アレルヤが怒りますよ。スリをした少年に関しては不要と考えます。階段から落ちそうなところを助けてもらったというだけでよかったんじゃないかと。だから要らない。それから階段から転がり落ちたのにかすり傷だけってキオ頑丈すぎ(笑) ザナルドが机を叩いたときのSEがまるで肉片を潰した時に使われるような音に聞こえた。それからイゼルカント様の亡くなった息子とキオが似ていたけれど写真を出す必要はなかった。キオを特別扱いする理由としてだけなら、ただ”似ている”という事実だけで良かったと思う。ビジュアルを出す必要はなかった。いや本当に顔がマジで似ていたから親類なんじゃないかと無駄な深読みをしてしまった。あとこれはどうでも良いけど奥様がハガレンのラストに見えました。
次回
第38話 逃亡者キオ
イゼルカントは、ガンダムの解析を進めるため、キオから情報を聞き出そうとする。しかしキオは情報提供の条件として、火星圏に蔓延する病気の薬を要求する。ルウに与え、病気の進行を少しでも遅らせるためであった。
逃亡するみたいですね。